どうしても逢いたい人が、京都にいたのです。
どうしても確かめたい想いがあって、。
どうしても伝えたい気持ちがあったのです。
色恋沙汰とは、まるで関係のない話ですが、
バーテンダーという道を歩む彼が目指した頂点を、
ほんの僅かなところで掴めなかった頂点への想いをね。
そんな話をしていたら、
「ならば、京都に行きましょう。逢いに行きましょう」と。
まさかそんな展開になるなんて、想像もしていなかったし、
週末の予定が互いにびっしりだったりしたのですが、
やって出来ない事はないのだと。。。
憧れの梅雨の京都行きが決まったのでした。
私にとって、、、
京都という土地には、様々な想い出が詰まっています。
近づけない時期があったり、大好きになってみたり、また避けてみたり。
どれくらいぶりの京都になるのでしょう?
梅雨の時期に来たのは、もしかしたら初めてなのかも知れません。
大好きな湯葉をお昼に頂いたり、紫蘇茶を飲みながら、お寺の紫陽花を満喫したり。
紫陽花の花びらって、ぶどうの味がするって知ってた?
でもね、葉には毒素があったりもするらしいので、
味わってみる際には、諸々の覚悟をしてからね。
夕飯は、鱧づくし。
京都の夏の訪れにはやはり、鱧でしょう。
そして、京都最愛のBARへ。
カウンター越しにお酒を作る彼を見つめながら、
あの日の、あの大会の、様々なシーンが頭の中でグルグルしていました。
彼の気持ちを察すれば察するほど、何も言葉が出て来ず。
大変な想いをしてチャレンジしていた事も分かるからこそ、
これ以上の何かを求める事も出来ず。
ただ、溢れる涙をこらえながら、
彼が作ってくれたカクテルの美味しさに安堵するばかりでした。
そんなんじゃ、京都に連れて来てもらった意味が無いではないかと
頭では分かってはいても、何も出来ないのが、、、ね。
そんな私の不甲斐なさを察して、
隣の席から、さらりと大会の話題を切り出してくれました。
この、さらり感はどこから来るのでしょう?
いつも感心するばかりです。
私が聞きたかった事。
私が伝えたかった事。
彼が望んでいる今後。
私たちが望んでいる今後。
代弁してもらった会話に感謝しながら、
どんな今後になるにしろ、
彼が決めた覚悟を、全力で応援しようと心に決めた一夜でした。
翌朝、始発近くの新幹線に飛び乗り、
あっという間に、京都弾丸ツアーは終了。
ゆっくり出来なくてごめんね。
また、改めて遊びに来ましょう。
京都に新しい想い出を作ってくれてありがとう。
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